2021年に買ってよかったもの

2021年もあと2時間半程度で終わり、2022年が始まります。ちょっと前に職場のSlackの部署のチャネルで少しつぶやいて以来じっくり考えていた、2021年に買ってよかったものを振り返ってみようと思います。

# 1. OpenComm Shokz(旧AfterShokz)

いつのまにかメーカー名がShokzに変わっていた。 8月に購入。ずっと業務中の打ち合わせではTrue WirelessなBluetoothイヤホンを使っていたけれど、外の音をけっこう拾ってしまうようで頻繁にミュートを切り替えたり、発言を聞き直されたりすることが多かった。 上ボスがヘッドセットをつかっており音声がわりと聞き取りやすかったのもあって、僕はBluetoothヘッドセットを探していたのだけど、作りが丈夫なものは値が張ったりしてかなり熟考した。最終的に以下を候補にした。

ZONE Wireless/Zone Wireless PlusはSKUが謎で、どれを入手すればどの機能、どの接続性が使えるのかが全然わからなかった。ThinkPad X1アクティブノイズキャンセレーションヘッドホンはブームマイクではないので、現在のTrue Wirelessイヤホンと変わらないだろうと思い選ばなかった。H800を候補に入れたのは単にちょっと安かっただけで、当時OpenCommもあんまり値段が変わらなかったので評判のいいOpenCommにした。

実際に手に取ってみると、フレームのチタンの剛性の強さもあり、多少雑につかっても大丈夫な安心感がある。また、ヘッドホンとしては相手の声はかなりクリアに聞こえ、同じ骨伝導(これはこめかみからの伝導だけど)で一時期つかっていた BoCo earsopen BT-3 (opens new window) よりも音質、装着感ともによいと思っている。 もちろんこちらの声は相手方からはかなりクリアーに聞こえるようで、マイク用ノイズキャンセリングもかなり効いていて隣の席の会話の音なども入らない模様。自席から社外ミーティングにも普通に入れるんじゃないかと思うくらい。周囲の音が入らないので当然しゃべってないときは音声が入ることはなく、ミュートをいちいちポチポチ切り替える必要がなくて便利に感じる。いまでは会社のほかのメンバーもこれをつかってほしいとさえ思っている。

難点としては充電コネクターが独自の2ピンコネクターで、付属の充電ケーブルが専用コネクター-USB-Aとなっている。私の自宅では極力USB-Cに寄せているので、OpenCommの充電時はUSB-Aの充電アダプターのある場所まで行かないといけない。また、マルチポイント接続の手順が覚えられないので、ペアリングをやろうと思うときは毎回マニュアルを開いている。そんな隠しコマンド的に作らなくてもと思ったりする。

# 2. iPad Pro 12.9 + Logi Combo Touch

以前からiPad Pro 11インチをつかっていたけれど、サイズの小ささを常に感じて不満に思っていた。4月にLiquid Retina XDRディスプレイモデルが出たのをきっかけに11インチを手放し、12.9インチに乗り換えた。 今回はケースもこだわりたかった。11インチモデルはSmart Cover(お風呂のふたみたいなの)と一緒につかっていたが、日々ハードにつかっていくうちに汚くなったのと、表面のポリウレタン素材の端のほうが伸びて波打ってしまったりしてみっともなかったので、丈夫な素材に変えたくて仕方がなかった。 また、いつの間にかiPadOSがPCのように使えるようになってきており、キーボードと組み合わせたら便利そうなイメージを持っていたのでキーボードケースを検討した。 iPad Pro 12.9の第五世代モデルの発売当時、高いクオリティーのキーボードケースは以下しか発売されていなかった。

Smart Keyboard Folioはトラックパッドがなく、カーソル操作がキーボードから手を離して行う必要があるので検討から外した。Magic KeyboardかLogi Combo Touchかでかなり悩んだが、Magic Keyboardは表面がSmart Coverと大差なくてすぐに劣化しそうだったのと、価格が比較的高いこと、開いての使い方が1パターンしかないため窮屈に感じることもあり、最終的にLogi Combo Touchにした。 Combo TouchはPixel 3 XLで長らくつかっていて気に入っていたファブリック素材なのも個人的には魅力的に感じた。

Logi Combo TouchはApple Store OnlineでiPad Pro 12.9と一緒に購入したのだけれど、商品写真がUSキーボードで、説明文も特に言及なしなのできっとUSキーボードが届くだろうと思っていたらJISキーボードが届いた。同様の問い合わせが出ているようで、Appleサポートに連絡したら即効で返品となった。

英語キーボードでないとうまく入力できないのだけれど、国内で売っているiPad Pro用USキーボードは前述のMagic Keyboard, Smart Keyboard Folioしかないため、この時点でCombo Touchを越境ECで購入することを検討し始めた。 幸い香港のApple Store Onlineで取り扱いがあり、これまでLogi製品はUSキーボードで取り扱いがあったことが確認できたので、現地の転送業者経由で購入した。購入金額と転送費用合計で30,000円を超えてしまったのであまりお手頃ではなくなったけれど、Magic Keyboardはさらに値が張るのだから比較的いい買い物だったかなと思っている。

Combo Touchは前面をカバーするタイプなのでiPad Pro 12.9筐体のキズなどを気にしなくてよいし、トラックパッドの精度も、キーボードの質もMacBook Proのそれと同等だし、このレベルの環境を気軽に持ち運べるのはとてもよいと感じる。 最近はiPad Pro 12.9 + Combo Touchをつかって自宅外からRDP Client(Microsoft公式のRD Clientアプリ)で自宅PCにアクセスしてつかって作業をしている。RD Clientアプリの質の高さもありノートPCと遜色なく使えている。RDPなどは当然ラップトップでもできるけれど、iPad ProだとLightroomアプリで現像したりもしやすいし、Kindleで読書もできるのでこの選択でよかったと思っている。

# 3. Insta360 ONE X2

7月に遠出でしまなみ海道までサイクリングに行ったのだけど、サイクリングの様子をアクションカム的に撮るために購入。終わったらすぐに売ろうと思っていたのだけど、予想以上に面白い画が撮れたので売らずに手元に残した。 十分大きな画素数で360°記録されるのでどの方向を向いてRECしていても切り出せるし、手ぶれ補正(FlowState)が強力すぎて、カメラを振り回したりしない限り視聴に耐えうる映像が撮れる。サイクリングのときは画角の関係で自転車のハンドルに斜めに取り付けてそれなりに揺れていたはずなのに、編集時には水平が自動で検出されて、ジンバルでもついているかのようにスムースなカメラワークでエクスポートができた。ここまでなにも考えなくてよいカメラは初めてかもしれない。 今年はサイクリング時と帰省時会社の写真部の撮影会で植物園に行ったときにしかつかっていないので、来年はもっと出番があるとよいなと思う。

# 4. ThinkCentre M75s Small

RAMを128GBに増やして、ESXi/vCenter Serverを立ち上げて仮想化ホストとしてつかっている。雑にバンバンVM立ち上げても従量課金に苦しめられることはないし、どれだけ富豪的にデータを転送してもOutboundを気にしなくてすむし、大きなブロックストレージを使いたかったらUSB HDDをつなげれば済む。気にしなくてはいけないのは機器の寿命と冗長化、電気代とライセンスだけというのは私にとっては気が楽。今後は公開ネットワークにつなげていきたいと考えているところ。

# 雑感

ここに書いたもの以外に、スマートフォンを買い換えてみたり(Galaxy S21 Ultra)、スマートウォッチ(Galaxy Watch4)を買い換えてみたり、Nest Nub(2nd)を買って睡眠計測してみたり、家のベランダをウッドデッキとタイルにしてみたりしているけれど、自分のパラダイムを変化させたりはしていないかなという感じ。便利さや幸せはじわじわ実感していくタイプなので、きっと来年には効いてくると思う。

それではよいお年を。